2011年12月12日月曜日

悪魔のしるし/桜の園 フライヤーしょうかい

とりあえず作ったはいいが一年近く放ったらかしだったブログを
突如使用し始めるのは次回公演のフライヤーがとても好きだからです 惚れたからです

デザインはお馴染み悪魔のしるしデザイン担当 宮村泰朗 
写真撮影もこれまたお馴染み 
もうずっと悪魔のしるしの記録写真を撮り続けてくれている写真家 杉田大輔


まずは↓全体像   





パッと見 ごちゃごちゃしてそうな作りですが
じかに手に取った人はすぐ気づきます
これがアレのかたちをしていることに
そう ブックカバーです
んで 早速使用してみる


細部に至るまで張り巡らされた諧謔精神


当たり前だけど文庫本にビシッとハマります

ところでこの表紙ですが
パネルから間抜けな雁首を覗かせているのは
悪魔のしるしの面々です
パネルに貼ってあるのはチェーホフ一家の家族写真
左上のほう(危口の隣)で顔を抜かれずそのまま写っている美少年こそ
幼き日のアントン・チェーホフその人です

だからレイヤーがけっこう入り組んでて

チェーホフ家の家族写真(写真・当時のロシアの誰かが撮影

パネル化(パネル造作・危口

繰り抜かれた部分から顔を出す悪魔のしるしメンバー集合写真(写真・杉田

表題「桜の園」をレイアウト(デザイン・宮村

ここでいったん紙に出力し、
その上からペンでゴリゴリ落書き(ドローイング・危口

さらにこの素材を、文庫本の体裁を使って構成(デザイン・宮村

完成!


印刷時に生じる余白で栞も作った







折り込まれた内側には公演情報















もちろん中身はチェーホフ「桜の園」です  
岩波の新訳(小野理子訳)が読み易くてオススメ
渋め好きの方は神西清先生訳バージョンも
神西先生はエッセイもいいよ

というわけで、なかなか小気味よいフライヤーが出来たのではと自負しております
パッと見のデザインに拘泥するのではなく
作品コンセプト…
…身の程知らずに偉大な作品に取り組まんとする無謀な姿勢、卑屈な態度…
…なんて考えの表明にちゃんとなってるところが いいな と

あと
芝居のフライヤーって、公演が終わったらただのゴミなんですが
こいつなら フライヤー以外の用途(ブックカバー)も備えてるわけで
地味に末永くお付き合いいただけるのでは と 
そんな夢想もしておりますよ

というわけで公演に向けて最後まで考えます
前売り券ご予約・詳細情報はこちらまで


追伸 
実はこのフライヤー、まだ続きがあります
なんとカバーだけでなく中身もあるのです
危口の手による
小説とも呼べぬほどの駄文が綴られた小冊子です
こちらは限定500部しか刷ってません
運が良ければどっかでGETできるかも

きぐち




 おまけ